飲食店・学校給食・社員食堂・病院・老人ホーム・食品加工工場など、業務用の厨房では野菜くずや油が多く排出されます。
これらを下水管に直接流してしまうと、下水処理場に大きな負荷をかけるだけでなく、パイプにゴミが引っかかったり、パイプ内面に油が付着するなど、つまりの原因になります。
これらを防ぐために設置されるのが「グリーストラップ（グリース阻集器）」です。

標準的なグリーストラップは三層構造になっています。
第一層：バスケットで肉・野菜くず・残飯など大きなゴミを受ける。
第二層：油分を水槽上部に浮かせ、油分と水分を分離する。
第三層：第二層で漏れた油分は第三層でさらに分離され、油分の少ない水がＬ字管を通って下水管に排出される。

グリーストラップの大きさは「たくさんの水が入ってきても、溜まった油やゴミを流しださないか」「どれだけたくさんの油を溜めることが出来るか」という二つの方向から決定されます。したがって、予想される排水の量（許容流入流量　Ｌ/min）や油の量（標準阻集グリース量　kg）などを基にそれらを受け入れることが出来る大きさを持ったグリーストラップを選定しなければなりません。

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