お風呂や台所、洗面所などのお湯を供給するために設置されるのがガス給湯器です。
ガスには都市ガスTGと液化天然ガスLPG(プロパンガス)の2種類があり、都市ガスは「ガス事業法」、液化天然ガスは「液化石油ガス法」により規格等が定められています。
都市ガスには主に13Aと12Aがあり、近年のガス器具は互換性があり両方のガスに使えます。しかし都市ガスとプロパンガスとは発熱量が異なるので、それぞれのガス器具は出力が同じになる様にガスの消費量を制御しているため、都市ガス用のガス器具とプロパンガス用のガス器具は互換性がありません。
器具の発注をする場合はガス種の確認が必ず必要になります。

＜給湯能力（号数）について＞
1号とは、水温から25℃上昇させたお湯を毎分1Ｌ作れる能力です。
号数＝（湯温－水温）÷25×湯量

家庭用ガス給湯器には様々なバリエーションがあります。
１，バランス型ふろがま
古い集合住宅によくみられるタイプで、浴槽の脇に設置されている。
2穴式の自然循環式で燃焼空気は外から取り入れ、燃焼排気ガスも外に排出される。
お湯の落とし込み及び追い焚きが可能。シャワー付き商品もある。

２，給湯器（単機能）
追い焚きが出来ないタイプの給湯器。瞬間式と貯湯式がある。
能力は5号、10号、16号、20号、24号。業務用は32号、50号がある。
需要はシングル世帯向け集合住宅に設置されることが多い。
5号の小型湯沸かし器は屋内設置で排気筒がいらない大気開放式。

３，ふろ給湯器（ふろがま+給湯器）
給湯機能とふろ追い焚き機能を併せ持つ給湯器。
近年の戸建て住宅やファミリー向け集合住宅の主流商品。
自動お湯張り機能を持つ。
給湯号数は16号、20号、24号。

＜エコジョーズについて＞
エコジョーズとは給湯器内に二次熱交換器を設けた高効率給湯器の事です。
排気温度は従来機器が約200℃あるところエコジョーズでは約50℃まで下がり、熱効率は従来機器が約80％のところエコジョーズでは約95％に達します。
プロパンガスで4人家族の標準的な使用の場合、購入時のイニシャルコストは5万円ほど上がりますが、年間のランニングコストが約23,700円下がるとの試算がありますので、3年もあればコスト回収できることになります。
施工上の注意点は排水ドレンが発生することです。従来機器をエコジョーズに交換する際、パイプシャフト内設置の場合などはドレン配管を確保することが難しいケースも多く見受けられます。

設備ロジス.comでは5号の小型湯沸かし器の他、循環金具など周辺部材を販売しております。
給湯器交換工事などは専門業者にご依頼ください。