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高性能ポリエチレン管・継手 とは

2024/03/17

#配管継⼿

高性能ポリエチレン管は、外観は主に青色で、耐食性・衛生性・可とう性に優れており、継手は電気融着(EF接合)による接続で管と一体化し、従来配管(金属管)では成し得なかった耐久性・耐震性・省力化をオール樹脂管路で達成しました。
従来高性能ポリエチレン管は水道本管(配水管)において採用されてきましたが、2003年の宮城県北部地震や2004年新潟県中越地震において被害がなかったことが評価され、建物内給水などに実用化されるようになりました。
管と継手の接合は、継手内に埋め込まれた電熱線に電流を流すことにより、管表面と継手内面を同時に溶かして融着・接合します。溶けた樹脂は体積が増加し、界面に圧力が生じて管と継手は融着され完全に一体化します。一般的に鉄管の切削ネジ接合は接合部分の強度が最も弱くなりますが、高性能ポリエチレン管のEF接合の場合は一体化した接合部分が厚みを増すため、管自体よりも強度が高くなります。

EF接合の手順は下記の通りです。
1,管の切断-必要長さの寸法出し、切断標線の記入、パイプカッターやハイパーソーなどを使用し標線に沿って段切れや斜め切れがないように注意して正確に切断する。
2,管の点検及び清掃-管に付着している土や汚れは清潔なウエスまたはペーパータオルで清掃する。
3,管融着面の切削(皮むき)-管端から継手の差し込み長さの位置に油性ペンなどで切削標線を記入し、切削部分に”なみ線”を描き、スクレーパーを使って”なみ線”が全範囲完全に消えるまで管融着面を切削(皮むき)する。
4,融着面の清掃-JKワイパーなどアセトン等を浸み込ませたペーパータオルで清掃を行う。ペーパータオルは化繊等が含まれないパルプ100%(再生紙不可)を使用しティッシュペーパーやウエス等は使用しない。軍手を使用すると汚れが融着部分に付着する恐れがあるので清掃は原則素手で行う。ペーパータオルは清掃箇所毎に交換すること。
5,クランプの固定-管を継手に挿入、切削によって標線が消えている場合は再度標線を記入、管の接続部が斜めにならないようにクランプを装着し管と継手を固定する。
6,融着準備と融着-コントローラーと電源との接続、電源を入れ画面表示を確認、コネクターとターミナルピンを接続、継手のバーコードを読み取り、コントローラーのスタートボタンを押し融着開始、融着終了後コネクターを取り外し。
7,判定-インジケーターの確認(継手両端小穴から溶け出した樹脂がはみ出しているのを確認)、コントローラーの正常終了を確認。
8,冷却とクランプの取り外しー所定の冷却時間を加えた時刻を継手表面に油性ペンで記入、時間まで放置冷却、クランプの取り外し。
9,管路内への通水-最後のEF接合終了後1時間以上経過した後に通水し漏水がないか確認。

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