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耐火二層管 とは

2024/01/07

#配管継⼿

建築基準法では原則、防火区画を配管等が貫通することは認められませんが、日常生活に必要不可欠な配管等であって、区画を貫通する配管・貫通部が開口部の無い耐火構造の床または壁による区画と同等とみなされれば貫通が認められます。これは火災が発生した場合に配管を通じて他の部屋に延焼を防ぐことを目的としており、耐火二層管は公的機関での耐火試験を行うなどの評価を受け、国土交通大臣の認定を受けています。

設備ロジス.comではフネンアクロスの商品を取り扱っています。そのほかレゾナック建材(旧昭和電工建材)が”ケイプラ”ブランドで製品を販売しております。エーアンドエーマテリアルとバクマ工業が製造していましたが、2021年に事業からの撤退を発表しました。

耐火二層管が最初に建設大臣認定を取得したのは昭和48年(1973年)です。以来マンション、ホテル、複合施設等、多種多様な建物の排水管、通気管、換気管として使用されています。トーアトミジの樽川富次氏が初めて商品を開発したことから耐火二層管のことを”トミジ管”と呼ぶ人も多いです。
耐火二層管は略称FDP(Fire resistive Dual Pipes)とも表され、外管(繊維混入モルタル)と内管(硬質ポリ塩化ビニル管)の二層で構成されています。
内管はVP・VU・HT(耐熱性塩ビ管)・RF-VP(リサイクル発泡三層管)の4種類があります。
外管は火災の延焼を防ぐと共に、発生する煙や有毒ガスの漏洩を防ぎます。
継手は目地施工の不要なメジフリー仕様となっております。直管と継手の塩ビ部分を接着する際、外管に若干の隙間ができてしまいますが、継手側に”特殊熱膨張目地”が張り付けてあり火災時に熱膨張するため内管への延焼を防ぎます。
耐火二層管は遮音性が高い商品ではありますが、昨今のマンション事情などを踏まえ、外管と内管の間に遮音シートを挟み込んだ商品も開発されています。フネンアクロスの「シャオンA(エース)」、レゾナック建材の「遮音FDP」がこれにあたります。